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2009.07.13 Monday  【就活シネマvol.08:摩天楼を夢みて】不動産営業マンの策謀術

前回の紹介した名作コメディと同じく『摩天楼』を邦題タイトルに冠しながら、一転して骨太で男くさい名作『摩天楼はバラ色に』を今回の“就活シネマ”として取り上げたい。

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★不動産営業マンの策謀術

主な登場人物はわずかに7人。
ニューヨークの小さな不動産投資子会社を舞台に、悲哀あふれる雇われ営業マンの激動の一日(夜半過ぎ〜明昼過ぎ)を描いたビターテイストの秀作映画。
ピューリッツァ賞受賞の舞台戯曲を作者自身が映画脚本化したという本作は、なんといっても役者陣が豪華だ。
 
かつてのトップ営業マン:レビーンを演じた名優ジャック・レモンが、本作でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞(男優賞)を受賞。
気性は荒いが人間味あふれるTOPセールスマン:ローマを演じたアル・パチーノも、本作で1992年のゴールデン・グローブ助演男優賞受賞およびアカデミー賞助演男優賞ノミネートを果たした。
その他、会社に対する不満から策謀をめぐらす営業マンをエド・ハリスが演じ、その誘惑に翻弄される新人営業マン(?)にアラン・アーキン、本社のエリート営業マンにアレック・ボールドウィン、当時は無名だったケヴィン・スペイシーが雇われ支社長として好演を見せている。
 
練りこまれた脚本と、実力派俳優たちのアンサンブルが光る“逸品”だが、“就活シネマ”としては些かお行儀がよろしくない。


★不動産会社VS営業マン、営業マンVS営業マンの策謀合戦

不動産業界を舞台に、営業マンたちの人間ドラマを描いた恰好のビジネスモノだが、とにかく鑑賞後の後味が極めて渋く、本編中には営業マンの参考作品としては決してプラスにばかり作用しない「妬み・嫉み・企み」に溢れている。

不況下にあった当時アメリカの時代背景やお国柄もあるのかも知れないが、契約のキャンセルを乞いに来社した客への詐欺まがいの対応などセールス手法には疑問が多く(ある意味時代を感じさせる)、会社から提供されるネタ(顧客情報)が悪いから成果が上がらないと愚痴もひどい。

ただ、本作でアル・パチーノやジャック・レモンが披露するセールストークが、アメリカの一部証券マンたちの間で参考にされているとか。
話に興味を惹かせるための詐術すれすれの話術や、危機回避のためにプライベートな話題に焦点をずらすなど、用法さえ誤らなければ確かな結果につながりそうなトークに溢れているのは事実。

営業職の「華やかさ」ばかりではなく、「つらさ」を垣間見るのも時には必要だろう。
そして彼らの“暗黒面”に満ちた中にもキラリと光る“良いところ”を拾い上げて欲しい。

そもそもデヴィッド・マメットが舞台用に書き下ろし、演劇作品としてピューリッツァー賞を受賞していた本作。
好みの分かれる向きもあるが、映画としては名実ともに名作であることは間違いない。


※本エントリーは、某人材紹介サイトで2007年に連載していた映画コラムを一部改変したものです。






【関連リンク】
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あと981日目は「摩天楼はバラ色に」で就活コラム
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